【26年3月20日】LINE FX週間レポート(ポンド、カナダドル)

加ドル、経済減速感が上値の重しに

  • ポンド、英中銀がインフレ警戒感をどこまで強めるかが焦点
  • ポンド、複数の英経済指標が発表も3月製造業PMI速報値に注目
  • 加ドル、経済減速感の強まりが上値の重しに

予想レンジ

GBP/JPYGBP/JPYCAD/JPY CAD/JPY
210.00-215.00円114.50-118.00円

3月23日週の展望

 ポンドは、イングランド銀行(英中銀、BOE)がイラン戦争による中東情勢の悪化を背景とした原油や天然ガス価格の高騰を受け、再インフレ警戒をどこまで強めるのか、または年内利下げの余地をどれだけ残すかが焦点となる。もともと市場は英中銀の緩和サイクルをかなり意識していたが、その思惑は3月のエネルギー高で一気に後退した。市場動向を後追いしやすいアナリスト調査では、上半期の英利下げが依然として予想されているものの、市場の見方は、利下げの是非から高金利の長期化へと移っている。短期金融市場では、「年内は利下げせず」との見方が優勢だ。ただし、短期金利の上昇はポンドの支えとなる一方、財政悪化懸念の拡大に繋がる長期金利の上昇は、必ずしもポンド高材料とは言えない。金利見通しの不透明感が強まれば、ポンド相場も不安定な動きを強いられそうだ。

 来週は、英国から複数の重要な経済指標が発表予定。通常であれば2月消費者物価指数(CPI)がもっとも注目されるものの、中東混乱による物価高懸念が強まる前のデータであり、解釈には割引きが必要だ。ヘッドラインCPIが前年比で昨年3月以来の2%台まで低下したとしても、サプライズはないだろう。インフレよりも、週前半に発表される3月製造業/サービス部門の購買担当者景気指数(PMI)速報値で、足元の景気動向を掴むほうが重要視されそうだ。特に、製造業PMIが5カ月連続で景況判断の境目50を上回れるかがポイントとなる。

 加ドルは、カナダ経済に減速感が強まっている中で上値の重さが意識される場面がありそうだ。先月末に発表された10-12月期国内総生産(GDP)は前期比年率で-0.6%と予想の-0.2%を下回った。この結果、2025年の通年成長率は+1.7%となり、マイナス成長だった2020年以来の低さを記録。先週発表の2月雇用統計は、新規雇用者数変化が8.39万人減と予想の1万人増から大きく下振れしたほか、正規雇用者数の大幅減で失業率も6.7%と前回値や予想より悪化した。その中でも目立ったのは、若年層の失業率が14%を超えたことだ。ほか、1月貿易収支が36.5億加ドルの赤字と予想以上に赤字が拡大していたことも、加ドルの買いづらさに繋がりそうだ。

 カナダ中銀は18日、政策金利を市場予想通りに2.25%で据え置いた。声明では「成長リスクは下振れ方向」に言及。また、インフレについては、「エネルギー価格の上昇が押し上げ要因になる可能性」を指摘した。マックレムBOC総裁も、「中東紛争の影響評価は時期尚早」としながらも、「持続的なインフレにつながるのを防ぐため、利上げの用意がある」と述べている。


3月16日週の回顧

 ポンド円は週所の下押し水準を210円後半に留め、一時212円後半まで切り返した。ポンドドルは「有事のドル買い」により1.33ドル後半で頭を抑えられ、1.32ドル半ばまで押し戻された。

 加ドルは対円では115円後半で支えられ、116円半ばまで持ち直し。対ドルでは週初の1.36加ドル半ばから1.37加ドル前半まで加ドル安に傾いた。BOC結果への反応は限られた。


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この記事の編集者

LINE FX 編集部

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