FXでかかる実質的な手数料“スプレッド”とは

はじめに

ここでは取引時にかかる手数料である“スプレッド”について解説します。
最初に、FXでの取引画面に表示される2つの価格から説明します。

FXには「2つの価格」がある

FXの取引をする際に、FX会社が提供している為替レートを見ると、2つの価格が取引画面に表示されています。これは、「買値(AskまたはBuy)」と「売値(BidまたはSell)」と呼ばれるものになります。

2つの価格

この取引画面では、投資家が「140.250 円で買いたい」と思えば、買い(Ask)のレートをクリックすると「Ask に表示されている価格でドルを買う」という注文が発注されます。逆に、投資家が「140.200 円で売りたい」と思えば、売り(Bid)のレートをクリックすると「Bid に表示されている価格でドルを売る」という注文が発注されることになります。

スプレッド=「2つの価格」の差

ここでもう一度取引画面を確認してみましょう。買い(Ask)の方が売り(Bid)よりも高くなっていることが分かります。FXでは、この売値と買値の差額を「スプレッド」といいます。スプレッドはFX取引の実質的な取引コストであり、手数料の位置づけになります。ここでは0.05 円(=5 銭)がスプレッドになります。

スプレッドの単位

スプレッドの単位は「銭」と「pips」の2種類で表されます。​
日本円を含む通貨ペアは「銭」、外貨同士の通貨ペアは「pips」で表すのが一般的です。​

スプレッドの単位対象通貨ペア
銭(せん)とは、日本円の1円未満の金額を表す単位であり、1円=100銭(0.01円=1銭)です。
円絡みの通貨ペアである、米ドル/円、ユーロ/円などのスプレッドを表す際に用いられます
pipspips(ピップス)とは、FXで使用される共通単位のことです。​​
外貨同士の通貨ペアである、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドルなどのスプレッドを表す際に用いられます。

スプレッドはFX会社などによって異なる 

このスプレッドは、FX会社によって異なり、そして通貨ペアによっても違うのが一般的です。一般的には、取引量が多い米ドル/円、ユーロ/円はスプレッドが狭く設定されており、取引量が少ない南アフリカランドやトルコリラなどといったマイナー通貨はスプレッドが広く設定されていることが多くなっています。

スプレッド狭い スプレッド広い 対比

また、為替相場が大きく変動する時やその可能性がある時にスプレッドを広げることも少なくありません。そして、FX会社によって異なるだけではなく、FX会社が提示したスプレッドで取引ができるという「原則固定」か、相場環境によってスプレッドの水準が変わる「変動」かという違いもあります。
狭い(安い)ほど取引に入った後に利益が出やすいことになります。

LINE FXのスプレット一覧はコチラから確認できます。

【まとめ】

  • FX会社の取引画面には、「買値(AskまたはBuy)」と「売値(BidまたはSell)」の2つが表示される
  • 「買値」と「売値」の差額を「スプレッド」と呼び、取引手数料の事
  • スプレッドは、FX会社や通貨ペアによって異なる
  • スプレッドが狭いFX会社を使用するとオトク
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