どの「通貨ペア」が良いの?
FX取引を始める際に、どの通貨ペアを選ぶと良いか疑問が生じることもあると思います。悩んだ場合は次の3つのポイントを考慮して通貨ペアを選んでみましょう。
- 取引量
- ボラティリティ
- マーケット情報の量
通貨ペアについて知りたい方はこちら
ポイント①取引量
初心者の方には、人気があって取引量が多い通貨ペアがおすすめです。
取引されている量が多い=人気がある通貨、とも言えます。みんなに人気がある通貨で、取引したい人が多いということは、つまり買いたい時に買え、売りたい時に売れるという事になります。専門的な表現では「通貨の流動性が高い」と言えます。
流動性が高い通貨ペアは比較的に値動きが安定している傾向にあり、取引の実質的なコストであるスプレッドも狭い傾向があります。
また、取引を行う人が多いため、ポイント③にあるマーケット情報の量が多く得やすいというメリットもあります。
LINE FXの上位5通貨ペアの売買代金ランキング(2023年年間合計)は、以下になっています。米ドル/日本円が圧倒的に多く、続いて英ポンド/日本円、豪ドル/日本円、ユーロ/日本円となっています。
ポイント②ボラティリティ
ボラティリティとは価格変動の度合いのことを指し、値動きがあるかどうかを表現する際に使用する言葉です。FXでは為替相場が大きく動いていると「ボラティリティが高い」、為替相場の動きが小さいと「ボラティリティが低い」と言います。
ボラティリティが高いと大きな為替差益(キャピタルゲイン)を得るチャンスがありますが、ボラティリティがほとんどないと、為替差益による利益を出すことが難しくなります。その一方、ボラティリティが高いとその分損失が大きくなる可能性が高いので、難易度も高くなります。
LINE FXが取り扱っている通貨ペアの2023年のボラティリティ一覧は次の通りです。
トルコ/日本円やメキシコ/日本円など主に高金利通貨のボラティリティが高くなっています。
適度なボラティリティがある通貨ペアを選ぶことが重要です。
ポイント③マーケット情報の量
為替相場は、各国の経済状況や金融政策、政治的な要因、市場心理など、様々な要素が価格に影響を与えます。そのため、取引する通貨ペアの情報が取得がしやすいほど、FX取引における総合的な判断が下せることから、取引する上での難易度は低くなります。新興国の通貨は、先進国と比較すると、情報量が少ない傾向にあります。
初心者にはどの「通貨ペア」がオススメ?
3つのポイントを踏まえて初心者におすすめしたい通貨ペアは、次の通りです。
米ドル/円
米ドル/円は、取引量が多く、ボラティリティも相対的に高くなく、加えて情報も取りやすくなっています。また、一度価格のトレンド(方向性)が発生すると、動きが分かりやすいため初心者におすすめです。米ドルは主要通貨であるため、アジア時間だけではなくニューヨーク時間(日本時間の 21時~翌朝6時(夏時間))でも活発に取引が行われるので、終日ある程度の値動きが期待でき、自分のライフスタイルに合わせて売買がしやすいためおすすめです。
ユーロ/円
世界的にユーロは、米ドルに次いで取引量の多く、米ドル/円と同様に変則的な値動きが少なく、比較的トレンドが出やすい通貨ペアです。ボラティリティはやや低いですが、ロンドン市場がスタートし取引が活発になる時間帯 (日本時間の16時(夏時間)) からボラティリティが高まる傾向にあります。ヨーロッパ・日本・アメリカの経済動向をしっかりチェックすれば、初心者の人でも扱いやすい通貨ペアです。ユーロに関する情報も豊富にあるので、投資判断に役立てることができます。
英ポンド/円
英ポンドは、米国ドルが世界的に使われる前に、世界で最も使われていた歴史的な背景があります。また、英国のロンドン市場も昔から為替取引で名が知られており、ロンドン市場がスタートする時間にかけて、英ポンドの動きが活発化しやすいです。ただ、米ドルやユーロよりボラティリティが高く、ハイリスク・ハイリターンであるので、ある程度FXの経験を積んだ方におすすめです。
上記のおすすめの通貨ペアからFX取引を始めてみて、経験が積まれてきたら、それぞれの通貨ペアの特徴を捉え、自分にあった通貨ペアで取引すると良いと思います。
【まとめ】
- 通貨ペアを選ぶ際のポイントは、①取引量 ②ボラティリティ ③マーケット情報の3つ
- 初心者は、米ドル/日本円、ユーロ/日本円、英ポンド/円がオススメ