成行注文/指値注文/逆指値注文

注文方法は複数ある

FXは、取引時間が長く、為替レートも刻々と変化するため、その時々の場面や投資家のニーズに合わせて多くの注文方法があります。

注文方法

基本となるのは成行(なりゆき)注文と指値(さしね)注文、逆指値(ぎゃくさしね)注文の3つになります。成行・ストリーミング注文は今すぐ取引をしたい場合に使用するもので、指値・逆指値注文は予約注文となります。

成行・ストリーミング注文:リアルタイムの為替レートで今すぐに取引したい場合
指値、逆指値:希望の為替レートになったら取引したい場合

成行・ストリーミング注文

成行注文は、買いたい(売りたい)価格を決めずに、注文した時点で取引されている為替レートで買う(売る)注文方法です。
この成行注文は、必ず約定(売買が成立)するため、すぐに売買したい時に有効です。一方で、注文のタイミングによってはスリッページ(注文から約定までの間に為替レートが動き、決済されること。そのずれの幅そのもの)が生じて想定していなかった高値や安値で約定してしまうこともあります。


ストリーミング注文は、成行注文に許容するスリッページ幅の条件を付けた注文方法です。注文から約定までの為替レートのずれ(スリッページ)が設定した条件より大きければ、売買は成立しないため、想定外での価格での約定を避けることができます。

スマホアプリでのストリーミング注文成行注文
PCツール「LINE FX Pro」の成行・ストリーミング注文

指値注文

指値注文は、あらかじめ買いたい(売りたい)価格を決めておいて、為替レートがその価格になったら約定する注文方法です。

この指値注文は、希望の価格で約定したい時に有効です。また、あらかじめ狙いたいレートを考えて取引の予約ができるため、チャートやレートを見続ける必要がありません。

一方で、指定した価格にならない場合はずっと約定されないので、確実に売買したい時には不向きといえます。

スマホアプリでの指値注文
PCツール「LINE FX Pro」の指値注文

逆指値注文

逆指値注文は、指値注文と同じく、あらかじめ買いたい価格を決めておく予約注文になりますが、その価格が「今より高くなったら買い」という、指値注文と反対の設定にする注文方法です。

一般的には安いときに買って、高いときに売る方が利益が出ると考えることが多いため、使い方のイメージが湧きづらいかもしれません。為替相場ではある一定の価格に到達することで、より上昇トレンドもしくは下落トレンドに拍車がかかることもあります。
この逆指値注文は、現時点では上昇するか下落するか分からないので、上昇トレンドが出てきたら買いたい、または下落トレンドが出てきたら売りたい場合に効果的です。

成行注文・指値注文・逆指値注文

また、新規で注文する際の逆指値注文のほかに、保有しているポジションの決済注文として逆指値注文を利用することもできます。
この場合、損失拡大を防ぐための損切り注文として主に活用されます。具体的にはあらかじめ定めた損切りの価格(ロスカットライン)を逆指値価格として指定しておきます。為替相場の想定外の動きにより、為替レートが逆指値価格に到達したら決済注文が発注されます。

スマホアプリの逆指値注文
PCツール「LINE FX Pro」の逆指値注文

【まとめ】

  • 注文方法の基本は、成行(なりゆき)注文と指値(さしね)注文、逆指値(ぎゃくさしね)注文の3つ
  • 成行(なりゆき)注文はすぐに取引が成立する
  • 指値(さしね)注文は価格を指定して取引する
  • 逆指値(さしね)注文は指値注文と逆の注文方法
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