FXの“2つの利益”とは?
FXで利益を出すには2つの方法があります。
1つ目は、「為替差益」(キャピタルゲイン)と呼ばれるもので、持っている通貨の価格変動によって利益が得られる方法です。2つ目は、売買する2ヵ国間の金利差によって発生する「スワップポイント」(インカムゲイン)を狙うという方法です。条件さえ揃えば、キャピタルゲインとスワップポイントの両方のメリットを同時に受け取ることもできます。
「為替差益」(キャピタルゲイン)と「スワップポイント」(インカムゲイン)について、次から詳しく見てみましょう。
①「為替差益」(キャピタルゲイン)とは?
通貨の価格変動による利益を得ることをいいます。簡単に言うと、値動きによる利益です。
為替レートは日々変動している為、「買った時よりも高いところで売り」、または「売った時よりも低いところで買い戻す」などといった取引をして収益を得る事ができます。
「為替差益」(キャピタルゲイン)を得るためには、大きく2つの方法があります。
①安い時に買って、高い時に売る
=買いから取引開始
②高い時に売って、安い時に買う
=売りから取引開始
よって、今後の為替が上がるのか・下がるのかを予測して、買いもしくは売りのどちらかを行い利益を狙います。今後の為替が上がりそうと思ったら「買い」を行い、為替が下がりそうと思ったら「売り」を行うことがFXの基本になります。
なお、利益も損失も大きめになることがあります。
②「スワップポイント」(インカムゲイン)とは?
売買する2ヵ国間の金利差で得られる利益をいいます。簡単に言うと、保有による利益です。
FXでは、ある通貨を買い、もう一方の通貨を売ることが基本になりますが、この時にそれぞれの通貨ごとに金利が発生しています。これは、「買った通貨の金利を受け取る」、「売った通貨の金利を支払う」ことになります。
この時、通貨ごとに金利が異なるため、実際には差分を受け払いすることになります。この差分のことを「スワップポイント」と言います。これは1日単位で発生します。
よって、金利の高い通貨を買うとスワップポイントを受け取れ、逆に、金利の低い通貨を売るとスワップを支払うという仕組みになります。
※スワップは各国・地域の金利情勢等により、「受取り」から「支払い」に転じることや、買いポジションと売りポジションともに支払いとなることもあります。
「スワップポイント」(インカムゲイン)は損失が少ない分、利益も小さめになります。
FXでは、為替レートの変動によって利益を狙うことが多いですが、スワップポイントがプラスになるような通貨ペアを中~長期で保有して、コツコツ貯めていくことも可能です。
【まとめ】
- FXで利益を出すには「為替差益」(キャピタルゲイン)と「スワップポイント」(インカムゲイン)の2つ
- 「為替差益」(キャピタルゲイン)は“値動きによる利益”。利益も損失も大きめになることも
- 「スワップポイント」(インカムゲイン)は“保有による利益”。中長期でコツコツ貯めていくことも可能