FXのリスク

投資とリスク

FXや株式、不動産などへの投資目的は利益を得ることですが、損失になる可能性もあります。また、FXのメリットの一つであるレバレッジは、利益が大きくなる半面、損失も大きくなる可能性もあります。ここでは、FXに投資する上でのリスクを正しく理解することで、資金力や投資経験などご自身が許容できるリスクの範囲内で安心して取引できるようにしましょう。また、リスクの中にはご自身でコントロールできるものもありますので、リスクを理解し、事前に備えておくことも選択肢の1つです。​

為替変動リスク

為替変動リスク

FXは為替レートの変動を利用して収益を得ることが可能ですが、予想とは反対の方向に動いて損失になる可能性もあります。また、FX取引は日本株式の取引所取引のような値幅制限もないため、相場状況によっては短期間で大きく変動してしまい、損失金額が想定より大きくなったり、ロスカットが発生したりする可能性があります。​
損失を抑制するために、損切りの為替レートをあらかじめ指定しておく逆指値注文※を活用することも可能ですが、あまりにも急激な相場変動により、指定した値段より不利な値段で約定することもあります。​
なお、損失が拡大し、お客様の証拠金維持率が低下した場合は、ロスカットが発動されます。​
※逆指値注文:海外では決済における損失限定注文方法をStop Loss(ストップロス)といいます。​

レバレッジリスク

FXは、比較的少額の証拠金を差し入れることで、証拠金の何倍もの大きな元本金額の外国為替取引が可能(レバレッジ効果)となっています。このため、わずかな為替レートの変動に対して大きな利益または損失が発生します。また、為替レートが急激に変動した場合は、証拠金を超える損失を被る可能性もあります。​

金利変動リスク

金利変動リスク

FXでは、為替レートの変動による差損益だけではなく、低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うことで、通貨間の金利差から発生するスワップポイントという収益が得られますが、反対に高金利通貨を売って低金利通貨を買う場合は、スワップポイントを支払うことになります。また、スワップポイントの支払いが累積された場合、証拠金維持率が低下し、ロスカットになる可能性もあります。​
日々のスワップポイントは、各通貨の金利水準をベースに決定しますが、経済状況や金融政策の急激な変化などにより、受け取りであったスワップポイントが支払いに変わる可能性もあります。​
なお、スワップポイントの受取り/支払いに関する情報は、スワップカレンダーで確認できます。​

システムリスク

オンラインリスク

FX取引はスマートフォンやPCで行いますが、お客様の通信機器の故障、通信の障害や当社のシステム障害により取引ができなくなった結果、利益確定のチャンスを逃したり、損失拡大に繋がったりするリスクもあります。​
このようなリスクに備えるためには、利益を確定するための指値注文や損失を限定させるための逆指値注文 、利益確定と損切りを同時に発注できる決済同時発注などを活用する方法があります。​

信用リスク

信用リスク

LINE FXのFX取引は、取引所での取引とは異なり、お客様と当社との相対(1:1)での取引となります。そのため、当社の信用状況(財産や経営の状況等)によっては取引サービスが提供できず、お客様に損失が生じるおそれがあります。​
また、当社はお客様との取引の結果生じた、為替変動リスク等をヘッジするために、他の銀行や証券会社といった取引先とカバー取引を行います。このため、カバー取引先の信用状況によってもお客様に損失が生じるおそれがあります。​
なお、当社では法令の定めにより、お客様からお預かりした資産を当社が保有する資産と区分し、信託銀行にて管理(信託保全)しています。そのため、万一、当社が破綻した場合でも、原則としてお客様の資産は守られます。​

ロスカットリスク

FX取引では、相場が大きく動いて損失が広がると、口座の資金(証拠金)を守るために、自動的に取引が終了(ロスカット)されることがあります。これはお客様の保護を目的としており、大きな損失を防ぐための仕組みですが、相場の変動が急な場合には、思っていたよりも不利な価格で決済されることがあり、証拠金を超える損失が出るおそれもあります。このようなリスクをできるだけ減らすには、余裕をもって資金を入れておくことが大切です。取引の状況や証拠金維持率をこまめに確認し、無理のない範囲で取引を行うようにしましょう。また、あらかじめ損失を限定する「逆指値注文」などを活用することで、リスクをよりしっかりコントロールできます。

流動性リスク

市場の参加者が少なくなったり、相場が急に動いたりすると、思ったタイミングや価格で取引が成立しにくくなることがあります。これを「流動性リスク」といいます。たとえば、経済指標の発表直後や、海外の祝日・早朝などでは、取引量が減ってスプレッド(売値と買値の差)が広がったり、注文が通りにくくなる場合があります。このような状況では、想定していたよりも不利な価格で取引が成立することがあるため注意が必要です。取引量が多い時間帯や、流動性の高い通貨ペア(例:米ドル/円など)を選ぶことで、リスクを抑えることができます。

リスクの管理方法

お客様が安心して取引を行うためには、あらかじめリスクの性質を理解し、適切に管理することが大切です。以下のポイントを参考に、適切なリスク管理を行いながら取引を進めることが重要です。

・基礎知識の習得:取引を始める前に、為替変動リスク、レバレッジリスク、ロスカットや流動性リスクなど、FX取引に関わる仕組みをしっかり理解しておくことが重要です。正しい知識を持つことで、リスクに対する備えがしやすくなります。

・レバレッジを抑え、少額から開始:レバレッジを高く設定すると、少ない資金で大きな取引ができる一方で、相場が逆に動いた場合の損失も大きくなります。まずは無理のない範囲で、少額から取引を始めることをおすすめします。

・余裕資金での運用:生活費や緊急時に必要な資金を取引に充てるのではなく、損失が生じても生活に影響が出ない余裕資金で運用することが原則です。万一の相場変動にも落ち着いて対応できるよう、資金管理を徹底しましょう。

・損切り設定・予約注文の活用:逆指値注文やOCO/IFD/IFO注文などの予約注文を活用することで、あらかじめ損失を限定し、予期せぬ相場変動による損失拡大を防ぐことができます。機能を理解し、計画的に活用することが大切です。

・流動性の高い通貨ペア・取引時間の選定:取引量の多い通貨ペア(例:米ドル/円、ユーロ/円など)は比較的安定した価格形成が期待できます。一方で、祝祭日や週明け早朝など、市場参加者が少ない時間帯はスプレッドが広がることもあるため、取引のタイミングにも注意しましょう。

・自身の取引ルールを持つ:「損失が○%に達したら決済する」「保有ポジションを○通貨までに抑える」など、自分なりの取引ルールをあらかじめ決めておくことで、感情に左右されずに冷静な判断ができます。計画的な取引姿勢が、長期的な安定運用につながります。

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