FXについて知ろう

FXとは

FX取引は、正式には外国為替証拠金取引といい、外国為替取引と証拠金取引の両方の特徴を有する取引です。
なお、FXという単語は、厳密には外国為替の英語表記(Foreign Exchange)の略称ですが、日本国内では外国為替取引証拠金が投資家に浸透する中で、FX取引=外国為替証拠金取引として使われるようになりました。

外国為替取引の仕組み

外国為替取引とは、異なる国/地域の通貨同士の交換や取引を指します。例えば、日本円や米国ドル、ユーロなどが代表的な通貨ですが、それぞれの通貨の価値は時々刻々と変動しています。そのため、タイミングよく売買をすることで、利益を獲得することができます。具体的には、「1米ドル=100円」の時に米ドルを買っておいて、「1米ドル=120円」の時に米ドルを売ることで20円分の利益が出ます。FXは、このように為替レート変動の差額による収益を狙う取引です。

FXの仕組み

FXで得られる利益とは

証拠金取引の仕組み 

証拠金取引とは、金融市場における取引手法の1つです。一般的な取引(現物取引)では、取引の都度、売買代金の全額を支払い/受け取りますが、証拠金取引では売買代金の一部の金額を証拠金として差し入れることで取引が成立します。取引を終了する場合も、売買代金の全額は不要で、利益/損失部分のみを支払い/受け取りするだけ(差金決済)です。

(単純化した事例ですが)例えば、取引代金の10%の証拠金が必要なケースで、ドルを100万円分購入した場合、100万円×10%=10万円分の証拠金を差し入れることで取引が成立します。取引後にドルが値上がりし、105万円の時に売却した場合、差入証拠金10万円に加えて、5万円分の利益を受け取って取引が終了します。逆に、値下がりして95万円の時に売却した場合、差入証拠金10万円から5万分の損失を差し引いて取引が終了します。

FXの特徴

①少ない資金でも大きな取引ができる「レバレッジ」

証拠金取引の仕組みで説明したように、FX取引では取引代金の一部を差し入れることで取引が可能のため、少ない資金で大きな金額に相当する取引ができます。このことを、軽い力で重い物を動かせる「てこの原理」から、レバレッジと表現します。

日本国内のFX取引では、法律により、原則として取引代金の4%以上を証拠金差し入れる必要があります。つまり、4万円の証拠金を差し入れれば、その25倍である100万円の取引が可能(レバレッジ25倍)になります。

レバレッジが高い状態で取引すると、取引が上手くいった場合の利益も大きくなる一方で、想定とは逆の動きになった場合、損失も大きくなるため注意が必要です。

レバレッジについて

レバレッジとは

②24時間取引ができる

外国為替市場は、株式市場と異なり特定の取引所はなく、1日における銀行間取引の中心が、オセアニア→アジア→ヨーロッパ→アメリカの順で移り変わり、切れ目なく取引が行われます。そのため、平日の月曜日の朝から土曜日の朝まで、ほぼ24時間取引することが可能なため、自分のライフスタイルに合わせて取引のスケジュールを組み立てることができます。

日中は仕事のある方は、国内の証券取引所の取引時間(9時~15時)に相場を見続けることは難しいですが、外国為替はニューヨーク市場が始まる夜10時頃が最も取引が活発になる時間帯のため、FX取引に取り組みやすくなっています。

なお、日本時間の早朝は取引参加者が少ないため、取引は可能ですがスプレッドが広くなる傾向にあるため、注意が必要です。

③様々な国や地域の通貨が取引できる

米ドルやユーロ、日本円など様々な国や地域の通貨を取引できることも、FX取引の特徴の1つです。LINE FXでは11の通貨を対象に、それらを組み合わせた23の通貨ペア(2024年6月30日時点)の取引を提供しています。
なお、通貨は一般的には、メジャー通貨とマイナー通貨に2分されています。


メジャー通貨
外国為替市場で取引量の多い通貨をいいます。米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドなどが該当します。取引量が多いため、スプレッドが狭い傾向にあります。また、ニュースなどでも取り上げられる機会も比較的多いです。
マイナー通貨
メジャー通貨以外の通貨をいいます。取引量が少ないため、スプレッドが広くなる傾向にあります。

LINEFX取り扱い通貨ペア

通貨ペアの基礎知識
通貨ペアの選び方

④売りから取引も可能

外国為替取引といえば、外貨預金のように外貨を購入し、その外貨が高くなった時に売却して利益を得るというイメージが一般的です。しかし、FX取引では実際に外貨を持っていなくても、先に外貨を売って買い戻すという取引も可能です。外貨が高くなる(円安)だけではなく、外貨が安くなる(円高)ことでも収益チャンスがあります。

⑤金利の差額(スワップポイント)を受け取れる

銀行で外貨預金を行うと金利が受け取れるのと似たように、FX取引でも高金利の国の通貨を買い、低金利の国の通貨を売ることで、金利の差額(スワップポイント)を原則として日々受け取る(利益)ことができます。ただし、逆に金利の低い通貨を買い、金利の高い通貨を売った場合は、スワップポイントの支払い(損失)になりますので注意も必要です。

スワップポイントってなに?

FXの主なリスクについて

これまでFX取引の特徴を説明しましたが、投資にはメリットだけではなくリスクも存在します。ここでは、FXのリスクについて簡単に紹介します。

  1. 外国為替変動リスク
    通貨の価値は変動し続けますが、相場状況によっては短期間に大きく変動する場合があります。また、急激な変動による損失で証拠金が取引の継続に必要な金額を下回ると、ロスカットが発動される可能性があります。
  2. 金利変動リスク
    各国の金融政策や金融市場等の変化により、スワップポイントの金額も変動します。変化が大きい場合、受取りであったスワップポイントが支払いになる可能性があります。
  3. システムリスク
    FX取引はスマートフォンやPCで行われますが、デバイスの故障、インターネットの障害または取引システムの障害などの状況によって取引ができず、機会損失が生じる可能性もあります。
  4. 信用リスク
    FXサービスを提供している会社やFX提供会社の取引先(銀行・証券会社等)の経営状況が悪化により、お客様に損失が発生する可能性があります。

FXのリスク

FXの税金について

株式や不動産などの投資と同様に、FXで一定の利益(取引損益・スワップ益)が得られた場合には、申告や納税の義務があります。個人の場合は、「雑所得」として申告分離課税の対象となります。税率は20.315%ですが、他の先物商品と損益通算する事が可能であり、最長3年間の損失の繰越控除も可能です。LINE FXで発生した損益をまとめた「年間損益報告書」を毎年年初に発行していますので、確定申告等にご利用ください。

FXの税金

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