ドル円、原油動向に引き続き翻弄
- ドル円、乱高下続く原油相場次第
- ドル円、日銀総裁会見後に円安進めば為替介入への思惑高まる
- ユーロドル、有事のドル買いや欧州景気懸念から上値重い
予想レンジ
| 156.00-162.00円 | 1.1200-1.1700ドル |
3月16日週の展望
ドル円は、引き続き中東情勢を巡る原油先物価格の動向に翻弄されそうだ。イランがホルムズ海峡を事実上閉鎖したことで世界的な供給不安から原油価格が高騰しており、IEA(国際エネルギー機関)が史上最大となる4億バレルの石油備蓄放出を決定する事態となった。ただ、1日当たりの世界需要量が1億バレルを超えるとされる中で供給不安を解消するには不十分過ぎるのが現状だ。イラン精鋭軍事組織「革命防衛隊」は、「海峡通過にはイランの許可を必須とする」と表明し、海峡閉鎖は長引く公算。来週以降も原油価格の乱高下に振り回される展開が想定される。
なお、経済イベントとしては日米金融政策の発表が予定されている。まず17-18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が行われ、政策金利は3.50-3.75%で据え置かれる公算だ。今回は四半期に一度のドットプロット(金利見通し)が発表される。前回の12月は2026年末時点で0.25%より大きい利下げを予想する人数が8名、0.25%利下げが4名、据え置きが4名、0.25%利上げが3名と大きく見解が分かれたが、今回、どのような変化が見られるかに注目したい。
また、18-19日には日銀金融政策決定会合が行われ、政策の現状維持が予想されている。中東情勢の緊迫化を鑑みて今回は様子見。植田日銀総裁も記者会見で慎重な姿勢を示すとの見方が大勢を占めている。ただ、その場合は為替市場で円安が加速する可能性があることに注意したい。2022年9月22日、当時の黒田日銀総裁が記者会見で金融緩和継続の姿勢を示したことで、ドル円が146円手前まで上昇した後の欧州序盤に政府・日銀による為替介入が行われた。また、記憶に新しいのは前回1月23日に植田日銀総裁の定例記者会見後に円安が進んだ局面では日米による協調レートチェックが行われた。今回も、仮に日銀総裁の会見後にドル円が急伸した場合、介入への警戒感が急速に高まることになりそうだ。
ユーロドルは、ドル円と同様に原油価格の動きに左右されるだろう。来週は19日に欧州中央銀行(ECB)が金融政策を発表する。米・イラン戦争を受けたエネルギー価格の高騰で、インフレ再燃が意識されているため、今年半ばにも利上げするのではとの思惑が浮上している。ラガルドECB総裁が、定例記者会見においてこの点に言及するかに注目したい。
3月9日週の回顧
ドル円は底堅い。週明けから原油先物価格が暴騰したことで買いが先行したが、一巡後は持ち高調整から157.28円まで値を下げた。ただ、中東情勢を巡る有事のドル買いの意識は高く、その後は堅調に推移。週後半にかけては159.43円まで上値を伸ばしている。
ユーロドルは上値が重い。週前半は1.1667ドルまで上昇したが、その後は全般ドル買い圧力が高まるなか1.15ドル台前半まで押し戻された。
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