豪ドル、10月CPIは予想を上回る
- 豪ドル、10月CPIは予想を上回る
- NZドル、RBNZの緩和サイクルは終了へ
- ZAR、経済・財政状況改善を市場は好感
予想レンジ
| 100.00-105.00円 | 9.00-9.40円 |
12月1日週の展望
豪ドルは底堅い展開となりそうだ。来週は12月2日に10月住宅建設許可件数や7-9月期経常収支、12月3日に7-9月期国内総生産(GDP)、12月4日に10月貿易収支の発表が予定されている。GDPなどの結果に反応を示す場面もあるだろうが、基本的は金利の先高観が豪ドル相場の下支え要因として意識されるだろう。今週に発表された10月消費者物価指数(CPI)は前年比3.8%の上昇、コアインフレ率の指標として注目されるトリム平均は3.3%といずれも市場予想を上回り、豪準備銀行(RBA)のインフレ目標(2-3%)も上回った。これまでの結果を基に、RBAは12月8-9日の金融政策決定理事会で年内最後の判断を下すことになるが、少なくともインフレ動向からは追加利下げを促す材料はなく、RBAの緩和サイクル自体も終了間際、もしくは終了した可能性が高い。米国で再び年内の利下げ観測が台頭していることもあり、対ドルを中心に豪ドルは底堅い動きとなることが予想される。
隣国のニュージーランド(NZ)では今週、NZ準備銀行(RBNZ)の金融政策決定委員会(MPC)で市場予想通りに金利が引き下げられた。声明文では前回までの「金利のさらなる引き下げも引き続き検討」との文言が削除され、今後については「中期的なインフレと経済の見通しに左右される」との見解が示された。また、ホークスビーRBNZ総裁はその後の会見で「2026年の金利据え置きと軌道は整合的だ」と言及しており、市場でもRBNZは金融緩和サイクル終了の判断を下したとの見方が広がった。NZ金利先安観の後退を受けて、市場ではNZドル買いの反応が見られており、当面は相場を押し上げる材料として意識されるだろう。なお、来週12月1日から元スウェーデン中央銀行(リクスバンク)の副総裁であるブレマン氏がRBNZ総裁に就任する。ホークスビー現総裁はMPCに残らず、RBNZからも退職する予定となっている。
南アフリカ・ランド(ZAR)は下値の堅い動きを予想している。市場では「南アフリカの経済状況が好転しつつあるという兆候」を好感する声が聞かれている。根拠となっているのが今月に公表された中期予算政策声明で、好調な付加価値税(VAT)と法人税が所得税の減収を相殺して予想を上回る税収があったほか、政府による新規支出が管理可能なレベルにとどまった。また、新たなインフレ目標の設定によって中央銀行と財務省の連携が改善されて政策の信頼性が高まっていることなどが挙げられている。こうした経済・財政状況の改善が足もとのZAR買いの流れを作り出しており、当面はZAR相場を下支えすることになりそうだ。
11月24日週の回顧
豪ドルは対ドル・対円でいずれも底堅い動き。週前半こそドル円の下げにつれて伸び悩む場面も見られたが、その後は10月CPIが予想を上回る結果となったことも支えとなり、次第に下値を切り上げた。ZARもしっかり。前週までの調整が一巡し、対ドル・対円でともに年初来のZAR高水準をうかがう展開となった。
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