全般、日米の政治情勢に左右
- 豪ドル、RBAは予想通りの金利据え置き
- NZドル、RBNZの利下げ幅に注目
- 全般、日米の政治情勢に左右
予想レンジ
95.00-99.00円 | 8.30-8.70円 |
10月6日週の展望
豪ドルは不安定な動きとなりそうだ。来週は7日に10月ウエストパック消費者信頼感指数が発表される程度と豪州発の材料は乏しく、日米の政治情勢によって豪ドルも含めた相場全般が振らされる可能性が高い。
日本では今週末4日に自民党総裁選の投開票が予定されており、新総裁の財政・金融政策に対する志向次第で、週明け6日から円相場も上下に振らされそうだ。豪ドル円も週明け早朝取引から荒い値動きとなる可能性があるため、事前にポジション管理を徹底しておきたい。
米国では引き続き「つなぎ予算案」の行方に注目。これまでは米政府機関の一部閉鎖が経済活動に悪影響を及ぼすという点からドル売り材料として反応してきただけに、「つなぎ予算案」が成立に至った場合はドル相場の方向性も大きく変化することになるだろう。
豪州では、今週9月29-30日に豪準備銀行(RBA)の金融政策決定理事会が開催され、政策金利は市場予想通りに3.60%での据え置きとなった。RBAは声明文で「過去の利下げの効果が完全に表れるにはなお時間がかかる」「慎重な姿勢を維持し、今後のデータを踏まえて見通しを更新する意向」と言及。先行きの金融政策に対する大きなヒントは得られなかったが、足もとでインフレ再加速の兆候が見られ始めたことを受け、市場では「追加利下げへのハードルは上がった」との見方が広がっている。前述したように来週は日米の政治情勢に振らされる可能性が高いものの、政治イベントが一巡した後は豪金利先安観の後退が豪ドル相場の下支えとなりそうだ。
隣国のニュージーランド(NZ)では、8日にNZ準備銀行(RBNZ)の金融政決定会合が予定されている。市場予想は0.50%の利下げ(3.00%から2.50%へ)となっているが、一部では0.25%の利下げ予想もあり、金融政策の公表後はNZドルも荒い値動きとなることが予想される。なお、ウィリスNZ財務相は先月にRBNZの次期総裁として、スウェーデン中央銀行(リクスバンク)の副総裁であるブレマン氏を指名。12月1日からRBNZの新総裁に就任することになった。
南アフリカ・ランド(ZAR)は神経質な展開となりそうだ。今週は、9月30日でアフリカ成長機会法(AGOA)の協定が失効し、南アフリカとしては米国市場へ無税で輸出する手段を失ったが、事前の予想通りとあって相場への影響は限られた。来週は南アから目立ったイベントなどが予定されていないこともあり、豪ドルと同様に日米の政治情勢など外部要因に左右されることになりそうだ。
9月29日週の回顧
豪ドルは対円で伸び悩んだ一方、対ドルでは底堅く推移。日銀の追加利上げ観測が円買い材料として意識されたほか、米政府機関の一部が閉鎖されたことで全般にドル売りが強まった影響を受けた。ZARも対ドルでは年初来のZAR高水準を更新した一方、対円はやや上値の重さが意識された。
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