豪ドル円、35年超ぶり高値更新
- 豪ドル、RBAの利上げ転換で堅調地合い継続
- 衆院選の結果を受けて円売り強まるか注目
- ZAR、DA党首辞任も売りは一時的、堅調維持
予想レンジ
| 108.00-112.00円 | 9.50-9.90円 |
2月9日週の展望
今週豪準備銀行(RBA)が政策金利を3.85%へ引き上げた。声明文の内容もタカ派的であったことから、豪ドルは引き続き底堅い推移が見込まれる。ただ、来週は週初から日本の総選挙の結果次第では、対円で値幅を伴った大きな変動の可能性があることに留意しておきたいところだ。
豪州のインフレ率は変動が大きく、RBAは他の主要中銀と比べて政策スタンスの転換が早い。昨年8月まで利下げを続けていたが、今週は一転して利上げに踏み切った。声明やブロックRBA総裁の発言では、「インフレ率が当面は目標を上回る水準で推移する可能性が高い」と指摘されており、追加利上げもあり得るとの見方が示された。こうした姿勢が豪ドルの下支え材料となる。
豪ドル円は、今週、利上げ路線への転換を背景に35年超ぶりの高水準まで上値を切り上げたが、8日の衆議院選挙の結果を受けて、週明けから豪ドル円が一段と上昇する可能性も出てきている。市場では、自民党が過半数を獲得した場合には、高市政権の財政拡大による本邦国債売り・円売りが進む展開が想定されているほか、選挙後は当局が為替介入に消極的になるとの見方もある。また、高市首相が演説中に外為特会について「円安で助かっている。運用は現在ホクホク」などと発言したことも引き続き意識されており、市場では豪ドル高・円安の進行を予想する声が多い。
なお、豪州の経済指標では、10日に2月ウエストパック消費者信頼感指数、11日には1月のNAB企業信頼感指数および景況感指数が発表される予定となっている。
また、隣国ニュージーランドでは、12日に政府が6カ月ごとに公表する月次および年次の財務諸表を公表。13日にはニュージーランド準備銀行(RBNZ)が2年先のインフレ予想を発表する予定だ。
南アフリカ・ランド(ZAR)も底堅い推移が見込まれる。今週は、国民統一政府(GNU)においてアフリカ民族会議(ANC)と連立を組む民主同盟(DA)のスティーンハウゼン党首が辞任を表明した。この報道を受け、一時的にZARが弱含む場面も見られたものの、下押しは限定的だった。引き続き、ZARは上下動を繰り返す貴金属相場に連動した値動きとなりやすいものの、南アフリカが世界最大の生産国であるプラチナについては需給面での買い意欲が強く、これがZARの下支え要因となり、堅調な地合いを維持すると見られている。
2月2日週の回顧
豪ドルは総じて強含み。金先物価格が高値から約30%下落した局面では一時弱含んだものの、貴金属価格の持ち直しやRBAの利上げを背景に反発。対ドルでは0.70ドル半ばまで上昇した。対円では高市政権の積極財政への思惑から円売りが進み、1990年以来となる110円台まで上昇した。ただ、週後半は貴金属価格が再び不安定な動きとなるなか、上値が抑えられている。ZARはプラチナ価格の調整売りで一時弱含んだ後、買い戻しが入り対円では9.48円から一時9.84円まで上昇した。
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