FXは少額でも始められる?少額で始めるメリットや注意点、FX取引のコツを解説!

FXは少額でも始められる?少額で始めるメリットや注意点、FX取引のコツを解説!

投資は「余裕資金の多い人が取り組むものだ」と思っている方は多いかもしれません。しかしFXは、少しの工夫によって少額での取引が可能になります。具体的に、いくらから取引できるのでしょうか。本記事では、FXの少額取引に関して、以下の項目を中心に詳しく解説します。

【この記事を読むとわかること】

  • FXはいくらから取引ができるか
  • FX初心者が少額で取引をするメリット
  • 少額でFX取引を行う際の注意点
  • FX取引を始めるコツ

これから少額でリスクを抑えつつFX取引を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

FXは少額でも取引ができるの?

FXは少額でも取引ができるの?

FXは数ある投資手法の中で、少額でも取引が可能な投資手法となります。なぜなら、FXには「レバレッジ」という仕組みがあるからです。ここではレバレッジも含めたFXの概要と、具体的にいくらから取引が可能なのかを解説します。

FXとは

「FX(Foreign Exchange:外国為替証拠金取引)」とは、2ヵ国の通貨を売買する取引のこと。例えば「日本円を売って、米ドルを買う」「豪ドルを売って、ユーロを買う」というような取引を指します。

為替相場は1秒単位で刻々と変動します。そのため、タイミングよく2ヵ国の通貨を交換することで、その差額から利益を獲得することができます。

関連記事リンク:FXについて知ろう

FXとは

FXの最大の特長が「レバレッジ」という仕組みです。

FXを取引するにあたっては、元手となる資金(証拠金)をFX会社に預けます。この証拠金以上の取引ができる仕組みがレバレッジです。

例えば、FX会社に証拠金として10万円を預け、25倍のレバレッジを効かせた場合、最大250万円の取引が可能になります。その計算式は以下の通りです。

証拠金10万円×レバレッジ25倍=取引可能額250万円

FXとは

国内のFX会社ではレバレッジは最大25倍までかけることができます。以下は、レバレッジと取引可能額の具体例です。

証拠金(FX会社に預ける資金) 取引可能額
レバレッジ3倍 10万円 30万円
レバレッジ5倍 10万円 50万円
レバレッジ10倍 10万円 100万円
レバレッジ20倍 10万円 200万円
レバレッジ25倍 10万円 250万円

FXでは手元資金が少なくても、レバレッジを使って取引可能額を大きくすることで、より大きなリターンを狙うことができます。

関連記事リンク:FX最大の特長である「レバレッジ」とは

FXは少額から取引できる

FXは数千円からと、比較的少額から取引を始めることができます。

具体的にいくらから始められるかは、FX会社によって定められている「最低取引単位」によって異なります。最低取引単位とは、FX取引において取引できる最も小さい通貨量のことです。

多くのFX会社の最低取引単位は「1,000通貨」または「1万通貨」に設定されています。例えば、1米ドル=150円のとき、最低取引単位が1,000通貨のFX会社で米ドル/円を取引するためには「150円×1,000通貨=15万円」、最低取引単位が1万通貨のFX会社では「150円×1万通貨=150万円」の証拠金が必要です。

しかし、これほど大きな資金を用意するのは難しいかもしれません。ここで活用したいのがレバレッジです。もし25倍のレバレッジをかけた場合、1,000通貨単位のFX会社では約6,000円、1万通貨単位のFX会社では6万円から米ドルを売買することができます。取引に必要な金額の計算方法は以下の通りです。

取引に必要な金額(必要証拠金)=為替レート × 取引単位 ÷ レバレッジ

なお、LINE FXにおける取引に必要な取引金額は「取引金額の4%(レバレッジ最大25倍)に相当する日本円」です。このように、FXではレバレッジという仕組みを用いることで、少額でも資金効率を高めて取引することができます。

関連リンク:最低取引単位を教えてください。

レバレッジを用いた取引の注意点

一方、レバレッジを用いたFX取引では以下の注意点も押さえておく必要があります。

  • 利益額も損失額も大きくなる
  • ロスカットのリスクがある

レバレッジは、FX会社に預けた証拠金の最大25倍の金額まで取引できるため、レバレッジをかけるほど、利益額や損失額が大きくなります。なので、損失が大きく膨らむ前に「損切り」することが大切です。

また、証拠金の状況がある一定水準を下回った場合に、ポジションを強制的に清算される仕組みがあります。これを「ロスカット」といいます。これは、投資家の損失が過度に大きくなることを防ぐ、投資家保護のための仕組みです。

レバレッジをかけすぎると、証拠金に対して損失額が大きくなるため、わずかな為替レートの変動でもすぐにロスカットの水準に達してしまいがちです。意図せぬロスカットを防ぐためにも、レバレッジのかけすぎには注意しましょう。

レバレッジを用いた取引の注意点

関連リンク:ロスカットについて

FX初心者が少額で取引を始める3つのメリット

FX初心者が少額で取引を始める3つのメリット

FX初心者は少額での取引から始めるのがおすすめです。そのメリットを3つ解説します。

気軽にFXに挑戦できる

最大25倍のレバレッジをかけられるFXでは、たとえ手元資金が少額であっても、取引金額を大きくして投資効率を上げることが可能です。よって、投資初心者でも比較的挑戦しやすい点がメリットです。

以下、3%・5%・10%の利益が出たときの利益額をレバレッジ別にまとめました。

証拠金(FX会社に預ける資金) 取引金額 利益額(+3%のとき) 利益額(+5%のとき) 利益額(+10%のとき)
レバレッジ3倍 10万円 30万円 9,000円 1万5,000円 3万円
レバレッジ5倍 10万円 50万円 1万5,000円 2万5,000円 5万円
レバレッジ10倍 10万円 100万円 3万円 5万円 10万円
レバレッジ20倍 10万円 200万円 6万円 10万円 20万円
レバレッジ25倍 10万円 250万円 7万5,000円 12万5,000円 25万円

なお、FXの利益には一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が課税されます。上記の利益額は税引前の数値であり、実際に受け取れる金額はおよそ8割程度となります。

関連リンク:FXの税金

小さなリスクで取引経験を積める

一般論として、FXで継続的に利益を出すためには売買タイミングの見極めや自身の取引の傾向などを学ぶ必要があり、そのためには一定の取引経験が欠かせません。その点、少額での取引であれば1取引あたりの損失額を抑えられるため、手元資金が大きく減少するリスクを防ぎながら、実践経験を積むことができます。

「高いレバレッジをかけて短期間で利益を出したい」と思う方もいるかもしれませんが、FX初心者はまず少額取引で経験を積み重ねるのがおすすめです。

気持ちに余裕ができる

思い切って大きな金額で売買した場合、含み損の大きさに焦りや不安を覚えてしまうことがあります。結果として「これ以上含み損が出るのは耐えられない」「いつも為替レートの動きが気になって仕方がない」など、プレッシャーを感じるケースが珍しくありません。

その点、少額での取引であれば含み損を抑えられるため、気持ちに余裕を持ってFX取引経験を積むことができます。

少額でFX取引を行う際の3つの注意点

少額でFX取引を行う際の3つの注意点

続いて、少額でFX取引を行う際の注意点を3つ解説します。

ローリスク・ローリターンになる

大きな金額での取引と比べて、少額でのFX取引は「ローリスク・ローリターン」になります。よって、大きな利益は見込めないでしょう。仮に10%の利益を得た場合、取引金額100万円の場合は利益額は10万円ですが、取引金額10万円の場合は1万円の利益に留まります。

ただし先述した通り、FXで安定的に利益を出すためには取引経験を積むことが大切です。FX初心者については、始めは少額取引を行うことで、目先の利益よりも経験の蓄積を優先することも重要です。

少額でも高いレバレッジをかけるとロスカットの可能性が増す

ロスカットは、証拠金維持率(※)が一定水準を下回ると発動されます。この証拠金維持率は、証拠金に対して含み損が拡大するほど低下するため、少額の証拠金かつ高いレバレッジで大きな金額の取引をすると、ロスカットのリスクが増す点には注意が必要です。

※証拠金維持率:LINE FXの証拠金維持率とは、時価評価総額に対する建玉必要証拠金の割合のこと。
関連リンク:LINE FXの証拠金維持率について教えてください。

取引回数を増やすと取引コストが多くなる

FXでは、買値と売値の差である「スプレッド」が売買するたびに発生し、FXにおける実質的な取引コストとなります。そのため、取引回数が増えれば増えるほど、スプレッドによる取引コストが蓄積されます。

FX取引経験を積むために取引回数を増やすことは有効ですが、一方でその分取引コストがかかっている点にも留意しておきましょう。

FX取引を始める際の6つのコツ

FX取引を始める際の6つのコツ

FX取引を始める際、どのようなポイントに注意して取り組むとよいのでしょうか。取引のコツを6つ解説します。

低いレバレッジから始める

高すぎるレバレッジをかけて取引すると、少しの為替レートの変動でロスカットが執行されてしまうリスクが高まります。

ロスカットのリスクを下げるため、まずは2〜5倍の低レバレッジでの取引から始めるのがおすすめです。

必要以上にポジションを持ちすぎない

追加で入金をしない限り、証拠金維持率はポジションを持てば持つほど低下する仕組みです。つまり、ポジションを持ちすぎるとロスカットのリスクが高くなる点に注意が必要です。ロスカットを防ぐため、ポジションの数は少なくとも証拠金維持率300%以上を目安に調整しましょう。

自身で取引ルールを作る

投資で大きな損失が出ると、冷静な投資判断が難しくなる方も少なくありません。しかし、感情に任せた取引をしてしまうと思わぬ損失を被りかねないため、自身で明確な取引ルールを定めることが大切です。

特に、エントリーのタイミングおよび損切りのルールは必ず作っておきましょう。

<エントリータイミングのルール例>

  • ゴールデンクロスが発生したときのみエントリーする
  • 重要な経済指標発表後に激しい値動きが予想されるため、発表前にはエントリーしない

<損切りのルール例>

  • 取引金額に対して損失率が20%に達したら損切りをする
  • エントリーした理由が崩れたら損切りをする

上記はあくまで一例です。自身の性格や取引スタイルに合う取引ルールを模索して策定してみましょう。

分析をきちんと行う

FX取引後には「なぜ利益(損失)が出たのか」という仮説や取引時の感情などについて分析を行い、次回以降の取引に活かすことが大切です。分析を行うことで、自身にとってより再現度の高い“勝ちパターン”を見つけやすくなるでしょう。

なお、FX初心者には“分析のしやすさ”という観点でも、テクニカル分析を用いた取引がおすすめです。テクニカル分析は「テクニカル指標」という視覚的に明確な売買基準が存在します。そのため、FX初心者でも「テクニカル指標」を用いて値動きを予想し、その予想と値動きのズレを分析する」というサイクルを回しやすいためです。

なお、テクニカル分析については以下の記事でも詳しく解説をしています。

関連記事リンク:FXのテクニカル分析とは?メリット/デメリットや指標の種類について解説!

はじめはメジャーな通貨ペアで取引する

はじめはマイナーな通貨ペアよりも、米ドル/円やユーロ/円、ポンド/円など、メジャーな通貨ペアを取引するのがおすすめです。その理由は以下の通りです。

  • 取引の参考となる情報量が多い
  • スプレッドが比較的狭いため、取引コストを抑えやすい
  • マイナーな通貨ペアに比べ、値動きが緩やかな傾向がある

メジャーな通貨ペアでFX取引経験を積んだのちに、マイナーな通貨ペアにチャレンジしてみてもいいでしょう。

自分に合った取引スタイルを探す

FXの取引スタイルは、ポジションの保有期間に応じて主に4つのスタイルに分類されます。

  • スキャルピング:数秒~数分でポジションを超短期決済するスタイル
  • デイトレード:数時間~1日で売買を完結させるスタイル
  • スイングトレード:数日~1週間程度で売買を完結させるスタイル
  • ポジショントレード:数週間~数ヶ月程度で売買するスタイル

スキャルピングやデイトレードは、短い時間で細かく利益を積み上げていくスタイルです。そのため、為替レートの動きを瞬時に見極める判断力や即座に注文を出す瞬発力が求められます。

一方、両者と比べて保有期間の長いスイングトレードやポジショントレードは1取引あたりの利益額および損失額が大きくなる傾向があります。そのため、含み損に耐えるメンタリティが求められる場面もあるでしょう。

このように取引スタイルによって求められる資質は異なります。以下記事も参考にしながら、自身に合う取引スタイルを模索してみてはいかがでしょうか。

関連記事リンク:投資スタイルを決めよう

FXを始めるならLINE FX

FXを始めるならLINE FX

FXを始める方は、ぜひLINE FXの利用をご検討ください。FX初心者にLINE FXがおすすめな理由は以下の通りです。

  • 低コストで取引ができる:スプレッドは業界最狭水準(※)
  • 初心者でも使いやすい取引ツール:直感的に操作が可能な専用FXアプリや高機能チャートなどを利用できる
  • 相場の変動に即座に対応できる:経済指標の結果や相場の急変動などがLINEで通知される「LINE通知機能」により、迅速な対応が可能

※主要FX取扱業者8社比較(2024/9 LINE証券調べ)

とくに相場にまつわる情報がLINEに届く「LINE通知機能」は、他のFX会社にはない特徴です。普段から使い慣れているLINEを利用することで、FXを続けるハードルをぐっと下げることができるでしょう。

関連リンク:LINE通知機能

よくある質問

最後に、FXの少額取引に関する「よくある質問」を紹介します。

FXはいくらから始められますか?

利用するFX会社や取引する通貨ペアにもよりますが、数千円〜の少額取引が可能です。例えばLINE FXの場合、米ドル/円は約6,000円(1米ドル=150円の場合)、ユーロ/円は約6,800円(1ユーロ=170円の場合)から取引できます。

レバレッジは何倍まで設定可能ですか?

金融庁の規制に従い、国内のFX会社ではレバレッジは最大25倍まで設定が可能です。なお、LINE FXでは、お客様自身でレバレッジの倍率を設定変更することはできず、実質的なレバレッジはご入金額、取引通貨量などにより変化します。最大レバレッジは25倍です。

まとめ

FXは数千円程度からなど、比較的少額で取引を始めることができます。レバレッジを用いることで、FX会社に預けた証拠金以上の金額を取引できるため、手元資金が少額であっても高いリターンを狙うことが可能です。

一方、少額での取引で注意したいのが、レバレッジをかけすぎることです。証拠金に対して高いレバレッジをかけてしまうと、ロスカットのリスクが高まってしまいます。まずは、2〜5倍程度の低レバレッジで取引してみるとよいでしょう。

FX初心者は少額からFX取引を始め、投資経験を積まれてはいかがでしょうか。

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FX最大の特長である「レバレッジ」とは

監修者情報

伊藤亮太
伊藤亮太

ファイナンシャルプランナー、伊藤亮太FP事務所代表、スキラージャパン株式会社取締役

慶應大学大学院商学研究科修了後、証券会社にて営業・経営企画部門、社長秘書等を行う。また、投資銀行業務にも携わる。現在、資産運用と社会保障(特に年金)を主に、FP相談・執筆・講演を行っている。東洋大学経営学部ファイナンス学科非常勤講師、早稲田大学エクステンションセンター講師。CFP®認定者(日本FP協会)。

公式サイト:https://www.ryota-ito.jp/

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