この記事を読むことで、メジャー通貨の英ポンドの基本情報から魅力・リスクまで知ることができます。
1. 英ポンドとは
英ポンドは、イギリスの通貨です。1英ポンドあたりの円価格が、米ドルやユーロより大きいため、値動きがより激しく、短期的にハイリスク・ハイリターン志向の投資家に好まれる傾向があります。
英ポンドの特徴
特徴①ユーロに比べて価格の変動幅が大きい
ユーロを使用しているEUは、欧州の27か国※から構成される連合です。EUはECB(欧州中央銀行)が加盟国の状況を考慮した総合的な政策金利のコントロール、紙幣の発券を行っています。
一方で、英ポンドを使用しているイギリスでは、BOE(イングランド銀行)が政策金利のコントロール、紙幣の発券を行っており、加盟国の状況を考慮するECBに比べて機動的な金融政策を採れると言われています。
そのような背景から、同じ欧州ですが、英ポンドはユーロに比べて価格の変動幅が大きい傾向にあります。
※2023年10月現在
特徴②世界で4番目に多い取引量
大英帝国時代から第二次世界大戦まで世界の基軸通貨でした。その後の英国経済の衰退とともに、基軸通貨の地位を米ドルに取って変わられました。そのような歴史的な背景が現在も影響として残っており、英ポンドは世界で4番目に取引されています。
特徴③資源国通貨であり原油価格に影響されやすい
イギリスは北海油田(北海の海底にある採掘可能な油田)を保有しています。そのため、原油価格の影響を受けることがあります。
2. メジャー通貨のメリットとデメリット
各国通貨は経済状況や為替市場での取引量に応じて、「メジャー通貨」と「マイナー通貨」に分類されます。
「メジャー通貨」とは、「マイナー通貨(南アフリカランド・メキシコペソなど)」とは反対に、FX市場で取引参加者が多い通貨のことを指します。
英ポンドは「メジャー通貨」に当たります。まずは、メジャー通貨とマイナー通貨の観点から選ぶ通貨ペアのメリットとデメリットを整理しましょう。
※以下のメリット・デメリットはあくまでメジャー通貨の一部があてはまる特徴となります
メジャー通貨は多くの人が取引をしており、相場が安定しています。また、スプレッドの幅が狭くなる傾向にあります。そのため、デイトレードのような短期取引にも向いています。
一方で、メジャー通貨はマイナー通貨に比べて値動きが緩やかで変動率が低いことから、大きな利益を得るには取引数量を増やす必要があります。
3. 魅力とリスク
そのようなメジャー通貨である英ポンドならではの魅力は何でしょうか。リスクと一緒に見てみましょう。
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