この記事を読むことで、米ドル/円の通貨ペアで取引する際の変動要因やチャートで分析するときの注目すべき指標を知ることができます。
1. 米ドル/円の相場の推移
米ドル/円の通貨ペアを取引する前に、米ドルの対円レートの2018年3月からの推移を見てみましょう。
2021年にコロナショックから経済が再開されたことを受けて米ドル/円が上昇。2022年に始まったロシアとウクライナ紛争を受けて原油価格を含めた資源価格が上昇し、世界的なインフレが進んだことを受けて、同年3月から米FOMC(公開市場委員会)は利上げ局面に入りました。日本は金融緩和の環境を維持していた一方、米国は利上げを行うことで、日米の金利差が大きくなりました。そして米ドル/円の上昇が加速しました。
2022年後半に米FOMCが利上げを停止したことを受けて、一時的には米ドル安が進んだものの、米国個人消費の健全さを背景にインフレ再加速への警戒と高金利環境が継続しました。一方、植田氏の日銀総裁就任による金融政策の転換に注目が集まったものの、市場が想定していたほどの日米金利差縮小とは至りませんでした。
2. 米ドル/円の変動要因
売買をする上で相場がいつ上昇・下落しやすいのかを把握することは重要です。では、いつ相場が変動するのでしょうか。主な上昇要因・下落要因をLINE FXの通知種類と合わせてみていきましょう。
米ドルをみる上で、米国の金融政策は特に注目されます。米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は、毎年8回、FOMCを開催し、金融政策を決定しています。会合後はFRB議長の記者会見も行われます。(※議長の記者会見は毎回ではありません。)このうち半数の4回では、FOMC参加者の経済見通しや今後の金融政策の運用方針を公表しています。
米国の経済指標では、米国の雇用統計は特に注目される傾向にあります。FRBは「物価の安定」だけではなく、「雇用の最大化」も重要視しています。そのため、「雇用の最大化」に関連する雇用統計はFRBの金融政策決定に大きな影響を与えると言われています。米国の雇用統計は毎月第一金曜日に発表されます。(※第二金曜日の例外ケースもあります。)
3. 急変動通知を設定しよう
米ドル/円は値動きが安定しており、メジャー通貨の中でも為替変動リスクが少ないです。
相対的に変動幅が小さいからこそ、少しの価格の急変動を見逃さないよう、急変動通知を設定しましょう。
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米ドルの魅力とリスクとは
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