この記事を読むことで、米ドル/円の通貨ペアを中心として米ドルの基本情報から魅力・リスクまで知ることができます。
1. 米ドルとは
米ドルとは、アメリカ合衆国の通貨です。米ドル(USD)はアメリカ国内だけではなく、国際貿易における決済や各国の金融機関の取引など多くの場面で使用されています。
米ドルの特徴
特徴①世界で最も取引量が多い通貨
BIS(国際決済銀行)の2022年調査によると米ドル、ユーロ、日本円の合計取引高が世界取引高の約7割のシェアを占めています。具体的には、米ドルが約44%、ユーロが約15%、日本円が約8%となっています。※FX取引だけではなく、貿易など国際間の決済取引も含む
一方、国内のFX証拠金取引状況を見てみると2023年11月の通貨ペア別取引金額シェアでは、米ドル/円で約8割を占めています。
特徴②初心者が扱いやすい
米ドルは取引量が多いため、値動きが安定しやすく急な価格変動リスクを抑えた取引が可能です。一旦トレンドが出ると継続する傾向もあります。また、経済動向や社会情勢など取引に関わる最新情報が入手しやすい点もポイントです。 さらに、LINE FXを含めてほとんどの国内FX会社では、他の通貨ペアと比べて米ドル/円が最も狭いスプレッドで提供されています。このような背景から米ドル/円は初心者が取引しやすい通貨ペアだといえます。
特徴③夕方~夜間にかけて取引が活発になりやすい
米ドル/円は、ロンドン市場が開く日本時間17:00(夏時間は16:00)ごろから取引量が増えます。ニューヨーク市場がオープンする22:00(夏時間21:00)ごろから取引が最も活発化します。米ドル/円は夜間に取引が活発になることから、日中は手が離せない方にとって取引する時間を生活に取り込みやすい通貨ペアといえます。
2. メジャー通貨のメリットとデメリット
各国通貨は経済状況や為替市場での取引量に応じて、「メジャー通貨」と「マイナー通貨」に分類されます。「メジャー通貨」とは、「マイナー通貨(南アフリカランド・メキシコペソなど)」とは反対に、FX市場で取引参加者が多い通貨のことを指します。米ドルは「メジャー通貨」に当たります。まずは、メジャー通貨とマイナー通貨の観点から選ぶ通貨ペアのメリットとデメリットを整理しましょう。
※以下のメリット・デメリットはあくまでマイナー通貨の一部があてはまる特徴となります
メジャー通貨は多くの人が取引をしており、相場の値動きが安定しています。また、スプレッドの幅が狭くなる傾向にあります。そのため、デイトレードのような短期取引にも向いています。
一方で、メジャー通貨はマイナー通貨に比べて値動きが緩やかで変動率が低いことから、大きな利益を得るには取引数量を増やす必要があります。
3. 魅力とリスク
米ドルならではの魅力とメリットをここでは整理しています。
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